まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

新聞記事の面白さ(16)

“Bushism”(ブッシュ流病的状態)なる不名誉なあだ名をメディアから頂戴した、米国前大統領の操る変な英語から。“Families is where our nation finds hope,where wings take dream.”「家庭は、我が国民が希望を見いだし、翼が夢を取る場所である」当然、“where dreams take wing”「夢が飛び立つ場所」と話したかったのであろう。気になっていることばがあると、後に出てくるべき語を先に喋ってしまうことがある。「暑い夏」と言おうとして「夏い暑」と言ったようなもの。お気の毒。翻って、批判する側のプレスにはミスがないかというと、さにあらず。“Nobody's perfect.”である。新聞社内の二重、三重のチェックをくぐり抜け、おかしな表現が紙面を「飾る」ことも起きる。早速切り抜かれ、まちゃつのスクラップブック入りとなる。以下は、2005(平成17)年6/3Y売新聞の「ATS-P誤作動で停車」と題する記事。どこか変な部分はないだろうか。

2日午後2時50分ごろ、大阪市阿倍野区JR阪和線美章園駅の手前で、通過するはずの京橋発関西空港・和歌山行き快速電車(8両)が、非常ブレーキがかかって停車した。解除して運転を再開したが、次の南田辺駅手前でも非常ブレーキが作動したため、運転を取りやめた。JR西日本の調べでは、天王寺駅から乗車した運転士が、自動列車停止装置ATS-P)を、直前に運休になった普通電車用に誤って設定したため、ATS-Pが誤作動したという。…(以下略)

記事を読む限り、ATSの装置は設定通りに作動している。電車が停車したのは、機械のせいにあらず。人間が間違えたのである。然るにタイトルにも本文最後にも「誤作動」とある。ATS-Pに口が利けたなら、「わては、設定通りにやりました。『誤作動』なんか起こしてまへん!」と抗議するだろう。相手は装置。名誉毀損で訴えられなくてよかったね、Y売さん。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『帝国酔うたん?(テイコクヨウタン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:11年周期のはずが、近頃変調。