まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

新聞記事の面白さ(15)

“Bushism”(ブッシュ流病的状態)なる不名誉なあだ名をメディアから頂戴した、米国前大統領の操る変な英語から。時は2003年3/20開戦のイラク戦争前、場所は上院議員との懇談の席。“You disarm,or we will.”「お前(サダム・フセイン)は武装解除しろ、さもなければ、我々(アメリカ軍)が武装解除する」とやってしまった。攻撃直前の発言故、アメリカ軍が武器を捨てるはずがない。本当に言いたかったのは“You disarm,or we will disarm you.”「お前(サダム・フセイン)は武装解除しろ、さもなければ、我々(アメリカ軍)がお前から武器を取り上げる」だろう。表現を簡潔にしたかったのだろうが、省略により結論は逆さまの意味となる。上院議員達は、笑いをこらえるのに必死だったか。翻って、批判する側のプレスにはミスがないかというと、さにあらず。“Nobody's perfect.”である。新聞社内の二重、三重のチェックをくぐり抜け、おかしな表現が紙面を「飾る」ことも起きる。早速切り抜かれ、まちゃつのスクラップブック入りとなる。以下は、2006(平成18)年4/7A日新聞朝刊「高校はもうやめたら」と題する教科書検定についての社説。どこか変な部分はないだろうか。

「ペットを家族の一員と考える人もいる」。この文章のどこが間違っているか、答えられる人がどれだけいるだろう。「動物は家族ではない」が文部科学省の正解である。検定の結果、「家族の一員のように親密に思っている人もいる」と直された。文科省は高校1年生が来春から使う教科書の検定の結果を発表した。その中で、こうした重箱の隅をつつくような修正が少なくなかった。…(以下略)

「来春から使う教科書の検定の」まで打ち込むと、まちゃつ使用のワープロソフト(I太郎)は、「修飾語の連続」と注意を促してくれる、が、そんなことはどうでもいい。肝心なのは、「重箱の隅をつつく」の部分である。「些細なことまでせんさくする」の意味なら「重箱の隅を楊枝でほじくる」と書くべきだろう。また、「ペットを家族の一員と考える人もいる」の部分は、「文章」ではなく「文」とするのが正しい。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『目下切り傷(メシタキリキズ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:大きな葛籠(つづら)と小さな葛籠。