まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

新聞記事の面白さ(14)

“Bushism”(ブッシュ流病的状態)なる不名誉なあだ名をメディアから頂戴した、米国前大統領の操る変な英語から。“They misunderestimated me.”“The great thing about America is everybody should vote.”「連中は私を過小評価した」「アメリカが凄いのは、みんなが投票できる点である」と述べたかったか。そうなら“underestimated”が正しく“mis”は不要。直前に“misunderstand”「誤解する」という語が頭をよぎったか。“misunderestimate”なる英単語は存在しない。“should”は“can”の誤りであろう。翻って、批判する側のプレスにはミスがないかというと、さにあらず。“Nobody's perfect.”である。新聞社内の二重、三重のチェックをくぐり抜け、おかしな表現が紙面を「飾る」ことも起きる。早速切り抜かれ、まちゃつのスクラップブック入りとなる。本日の話題は、2002(平成14)年11/12A日新聞朝刊「盗難通帳 引き出し専門団」「ピッキング盗中国人らから請け負い」と題する記事。どこか変な部分はないだろうか。

広島県警捜査三課と可部署などは十一日、大阪府枚方市招提南町、無職浜野修(55)、大阪市浪速区戎本町、保険外交員木村緑(48)の両被告(別の詐欺未遂罪などで起訴、拘置中)を詐欺容疑などで逮捕した。中国人らの窃盗団から盗んだ預貯金通帳を受け取り、二人を含む数十人で金を引き出す役割を請け負っていたとみられ、浜野被告は調べに、「関東以西で約百件の犯行を重ね、約三億円をだまし取った」と自供している。

「中国人らの窃盗団から盗んだ」の部分にはぎょっとした。修飾・被修飾の関係がはっきりするよう「盗まれた預貯金通帳を中国人らの窃盗団から受け取り」くらいに改めるべきであろう。細かく言えば「逮捕」は「再逮捕」。すでに「拘置中」とある。刑事事件だから、「被告」ではなく「被告人」では?


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『お藤さんのお粥(オフジサンノオカユ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:方広寺の鐘銘事件がきっかけ。