１７歳を迎える１８８９年、第４回万国博覧会がパリで開催。エッフェル塔が建設された時の万博である。フランス革命の発端・バスティーユ襲撃１００周年も相まって、３２００万人が入場。バーティも塔に上る。バートランドをパリ万博・スイス登山に招待したのは、後にイギリスを代表する登山家となるEdward Arthur Fitzgerald。南米最高峰アコンカグア（６９６０ｍ）初登頂などで知られる。エドワードと知り合ったのは、受験準備のため在籍した予備校時代。フィッツジェラルド家は資産家。一等地に広大な屋敷を構え、ラッセルの目から見ても「裕福」と自叙伝にある。１８歳の秋、ケンブリッジの名門トリニティ・カレッジに入学。兄はオックスフォード、父はケンブリッジ卒。数学と哲学を専攻したいバーティは、その権威のいるケンブリッジを希望。「今や知性が評価され、明晰な思考が良いものとされる世界に自分が置かれていると気づき、心が酔うほどの歓喜を覚える」が、問題を解くだけの授業につまらなさが募り次第に手を抜く。それでも成績はトップクラスを維持。哲学にのめり込み始める。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『インキ倒せ（インキタオセ）』
