まちゃつの徒然日記

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『五輪書(ごりんのしょ)空の巻』

琴奨菊関が大関昇進受託の挨拶に使用した「万里一空」。武蔵が『五輪書』を著す2年前、藩主の細川忠利へ差し出した『三十五箇条』中の文言に由来するという。
武蔵が残した、武士にとっての「空」とはどんなものか? 『五輪書空の巻』から引用する。「兵法の道を確かに習得。武芸を身につけ、武士道を心得る。心迷うことなく、常に怠りがない。心意2つの心をみがき、観見2つの目を研ぎ澄ます。少しも曇りがなく、迷いの雲の晴れた状態」が真の空だと述べている。ことばが難しいので、蛇足を少々。「心意」の「心」とは「智」を、「意」とは「気力」をそれぞれ表す。「観見」の「観」とは「心の目で見ること」で、「見」とは「肉眼で見ること」だという。「空の巻」だけは非常に短くて、現代語で読むと新書版で2ページに足りない。「空の心には善があって悪はない。知恵があり、道理があり、(武士)道があって初めて心は空である」と締めくくっている。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『朔日、古語(ツイタチコゴ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:双方が同じことを繰り返すばかりで無益。