長居公園の遊歩道１周は、２．８キロ。これを５周しなければならないと知った時は、衝撃であった。体育の授業の一環として実施されるという。何たる高校に入学してしまったのか！ 事前の説明会など聞かずに入ってしまった我が身を呪っても、後の祭り。男子はここを５周し、陸上競技場（現在と同じ場所にある先代）の外周を加えて合計１５キロを走る。女子でも３周プラスアルファで１０キロのランニングである。タイムは記録され成績に反映するが、制限時間など無い。極端な話、途中で歩いても構わない。その点は気楽なのであるが、やはりプライドもある。筋トレをやっているが、長距離は苦手なまちゃつ。気が滅入る。走るのは、１，２年生のみ。３年生は参加しない。実施日は、学年末後の進級判定会議当日。１クラスに１名か２名、単位不足で原級留置される「犠牲者」が出る。実際、入学時に１０学級５００名いた生徒は、卒業時には４７０名に減少。留年すると転校してしまう生徒が大半であるが、下級生と元気に通う「猛者」もいた。精神的なストレスの高まる日でもある。２月末くらいだったか。寒い記憶しかない。レースの１、２周目は、進級が危ないのは誰々などの無駄口をたたきながらゆっくり進む。が、３周目に入ると口数が減る。しっかり息を吐くことしか考えられないからか。競技場が近づきいよいよ４周目に入ろうかという頃、ライオンのあだ名を持つ、数学科のF教諭が目に入る。何と、最終ラップを知らせる鐘を叩いているではないか！ まちゃつ達の集団がトップに抜かれた瞬間である。１周１３分から１４分のペースで走るランナーを周回遅れにするには、１０分程度のスピードが必要。優勝者はバスケ部の２年生だと聞いたが、脱帽の外はない。まちゃつは、完走するのに７２分を要す。現在だと、自転車に乗っても１５キロで５０分は切れないかも…。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『医師のうちかよ（イシノウチカヨ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：花札の役。
