まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

“Nobody’s perfect.”

2010年6/2、デトロイトコメリカパーク。Tigers対Indians3連戦の第2戦。9回2アウトまでの26人を片づけ、あとアウト1つで完全試合達成という場面。投げているのは、TigersのArmando Galarraga。27人目も1塁ゴロに仕留め、ガララーガ本人が1塁ベースカバーに入る。1塁手からの送球を余裕を持ってキャッチ。ゲームセット、シーズン3度目の完全試合達成と誰もが思った瞬間、響いたのは「セーフ!」の声。誤審なのだが、記録は内野安打。大リーグの長い歴史でも過去20試合しか記録のない、完全試合が潰えてしまった。塁審へのブーイングが球場にわき起こる。が、判定は覆らない。「えっ!」と驚いたガララーガが、直後に1塁塁審に見せた表情は忘れられない。大記録がかかっている上に、明らかに「アウト」のタイミングである。アピールの一つもしたくなるのが人情というもの。でも、Armandoは、塁審を見つめると微笑んだのである。「あんた、今、間違いをやらかしたね」という雰囲気で嫌みな感じはしない。試合の方は28人目を内野ゴロに打ち取り、完封勝利を手にしている。試合後、ビデオを見た塁審はArmando Galarragaに謝罪。謝罪を受け入れた、ガララーガの返した言葉が、本日のタイトル“Nobody's perfect.”である。「完全な人間などいない」と訳すのが普通。誤審を演じたジム・ジョイス審判もメディアもその文脈で理解。判定直後に見せた本人の笑みとも一致する。だが、“nobody”には「名もなき人」「取るに足らぬ人」の意味もある。穿ち過ぎだろうが、“game”を加えれば「名もなき投手の完全試合」の意味ともとれる。2011年シーズン前、ガララーガはトレードに出され、ダイヤモンドバックスに移籍。傘下のトリプルA(2軍)Reno Aces行きとなった。背番号58は、Tigers時代と同じ。今季の復活を期待したい。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


伊勢市いう駅よ(イセシイウエキヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:静止軌道上から地球を見ている。