まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

The Tube(4)

ロンドンの地下鉄と大阪市営高速地下鉄道とを比較してみよう。( )内が大阪市交通局のデータである。ロンドンの地下鉄路線数は、12線(8線)。営業キロ数は、472キロ(120キロ)。1日の乗客数は、278万人(283万人)。ゾーン1と呼ばれる、中心部を含む駅での乗り降りを現金で行うと、たとえ1駅だけでの利用であっても4ポンド(200円)かかる。一番遠くまで行っても同額(360円)。ただし、ロンドンの地下鉄に乗るのに、現金で切符を買う人は稀。5ポンドの預かり金を払ってoyster card(ICOCA似のICカード。ライトブルー地に右1/4がダークブルー)を作るのが普通。運賃のもっとも高いゾーン1内での利用であっても、1.6ポンドとお得。また、1日にどれだけ乗車しても、1日利用券の金額を上回らない機能も併せ持つ。市交通局の方が優れている点を書いておこう。比較的新しい車両であるジュビリー線1996形と御堂筋線21系との比較。幅2.6m(2.88m)、高さ2.8m(3.7m)、長さ17m(18.7m)、1編成7両(10両)。1996形は、高さを除けば数値的には遜色なしに見える。だが、大違い。トンネルが掘られた時代が古いから、シールドの径が小さい。大きなシールドが造られるようになったのは最近のこと。残念ながら、狭いトンネルに合わせた車両しか走らせられない。高さが極端に低いのはそのため。おまけに車体は直方体ではなく、かまぼこ型。これもトンネル断面に合わせた結果である。御堂筋線と比べると、異常に狭い。ロングシートに腰掛けた乗客同士の膝が触れないか心配になるほど。車内の通路を歩くなどとても出来ない。1編成当たりの輸送能力の差は歴然。ジュビリー線の方が優れている点も記す。かまぼこが走っているのは、地下30m。想定外のこと(例えば爆弾が降ってくるなど)が起きた際、避難壕としての使用が可能であろう。空襲下、開削して建設した浅い地下トンネルに逃げ込んだ人々の運命は…。建設費用を安く抑えることだけを考えていては、大阪も危ないと思うのだが。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『世界意識(セカイイシキ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:駄目になりそうなものを立ち直らせる。