ロンドンの地下鉄が開業したのは１８６３（文久３）年のこと。もちろん、世界一長い歴史を誇る。わが国では、前年１月に老中安藤信正が尊攘派に襲われ負傷（坂下門外の変）。８月には、生麦事件が発生。激動の時代である。翌年からも、薩英戦争、禁門の変、四国艦隊下関砲撃と続く。江戸が東京と名を変えても、地下鉄が走り出すのは１９２７（昭和２）年。ロンドンに地下鉄が走り始めてから６４年後のこと。大阪の梅田・心斎橋間に地下鉄が走るのは、更にその６年後の１９３３（昭和８）年。明治維新の５年前に開通したパディントン・ファリンドン間（概ね東西方向）は、約６キロ。当時は牽引するのが蒸気機関車故、トンネルからの排煙には難儀したという。パディントン駅には現在、サークル線（ロンドン中心部を円形に回り、ラインカラーは黄色）、ハマースミス線（ほぼ東西に走り、ラインカラーはピンク）、ディストリクト線（ウィンブルドンやケンジントンを沿線に持ち、ラインカラーは緑）、ベーカールー線（ロンドン南東部と北西部を結び、ラインカラーは茶）の各線が乗り入れている。ウェールズ方面への長距離列車のターミナルであるNR（旧国鉄）パディントン駅は空港へのアクセス拠点にもなっている。ノンストップのヒースロー・エクスプレスに乗車すれば、２０分で到着。ファリンドン駅は、金融街（シティ）北側に隣接。現在、サークル線、ハマースミス線、メトロポリタン線（ラインカラーは紫。中心部から北西方向に延びる）、NR線の各線が乗り入れている。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『白波打つ子（シラナミウツコ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：互いに恨まない。
