プロの書いた文章を「味わう」シリーズ10回目。本日は、1987年10/5付A日新聞「野球部顧問が遠征先で体罰」と題する記事。何か変なところはないだろうか。
神戸市兵庫区吉田町一丁目、市立吉田中学校(渡辺義通校長、七百十五人)の野球部顧問の男性教諭(二十五)が、練習試合の遠征先で一年生部員A君(一二)の顔などを殴り、あごの骨にひびが入る三週間のけがをさせていたことが、四日わかった。
同校の話によると、九月二十日、神戸市北区ひよどり台の市立鵯台中学校に吉田中など三校が集まり、総当たりの練習試合をした。午後二時ごろ、この教諭がほかの二校の試合の球審をしている最中に、吉田中の一年生部員七人が校舎横の中庭でふざけているのに気づき、この七人と一年生の面倒を頼んでいた二年の副主将をネット裏に呼び、「遊びに来ているのではない」といって、頭や顔を一回ずつ殴った。
このうち、A君は、翌日学校に行ったものの、近くの病院で、あごの骨にひびが入っているのがわかった。その後も通学しているが、針金で固定したため、流動食しか食べれないでいる。この教諭は「試合をよく見ておくよう指示していたのに、守らなかったので、つい殴ってしまった。大変申し訳ないことをした」と話しているという。
もちろん、「食べれない」を「食べられない」とすべき。それにしても、四半世紀前には社会の公器に堂々と「ら抜きことば」が出ていたとは!
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『黒衣変死(クロコヘンシ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:菅前首相もお出かけになった。