まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

ぼくぼく

林柳波作詞、松島つね作曲の唱歌『おうま』。

♪おうまのおやこはなかよしこよし
いつでもいっしょにぽっくりぽっくりあるく

変な子だったせいか、歌いながら「長患いせずに突然に亡くなる」方を連想して困った経験を持つ。ゆっくり歩く足音を表したいのなら、「ぼくぼく」を使用すべきか。だが、「ぼくぼく」では如何にも語感が重い。子馬の軽やかな足の運びを表すため、作詞者も意図的に半濁音を使ったのだろう。「ぼくぼく」で連想されるのは、芭蕉が40歳の時の作品。季節は盛夏。場所は、甲斐郡内(現在の山梨県都留辺り)。峠越えだったか、馬上の姿勢は危なっかしい。自分のことを「桃尻」(馬に乗るのがまずくて鞍に尻がすわりにくいこと)と呼んでいる。暑いのは老馬(?)も同じ。とぼとぼ進む。

馬ぼくぼく
我を絵に見る
夏野かな

「甲斐の郡内といふ処に至る途中の苦吟」とあり、作品完成までの苦闘が偲ばれる。
「夏馬の遅行我を絵に見る心かな」
「夏馬ぼくぼく我を絵に見る心哉」
「夏馬ぼくぼく我を絵に見る茂り哉」
「心」は削除。「ぼくぼく」が「遅行」に取って代わり、「夏」は移動。バラエティ番組のマシンガン・トーク芭蕉が聞けば、何とコメントするか。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『関西経験か?(カンサイケイケンカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:3名、任期7年。