まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

『アンデスの聖餐』

アンデスは南米にある山脈名。最高峰アコンカグアは6960メートル。赤石山脈の最高峰、北岳(3192メートル、わが国第2の高峰)の2倍強の高さを誇る。高山に位置する都市では、スラムはより空気の薄い高地に向かって広がり、高級住宅地は下方に展開すると聞く。「正餐」なら、“dinner”だが、「聖餐」なのでカトリックのことば。最後の晩餐でパンとワインをとったイエスが、「これは私の体であり、私の血である」と述べたことに因む。グレアム・グリーンの作品にも登場する聖体拝領式は、カトリックのミサでは重要な儀式。司祭から授けられる「ホスチア」と呼ばれる薄いパンは、信者の内部でイエスの体となる。確か、噛んではならないはず。書名は、翻訳版のもの。1973年早川書房刊。原題は“Survive!”。米国の歴史家、Clay Blairの作品。1972年10/13、乗客乗員45名が搭乗したフェアチャイルドFH-227D型機が、標高4200メートルのアンデス山中に墜落。食料となる動植物がない環境で72日間を生き抜き、救出を求めることに成功した16名(ハイティーン5名、20代10名、30代1名)の「緊急避難」を描く。リーダーの1人、ナンド・バラードが後年述べたことば。「犠牲者の両親の多くが、生きるために選択した自分たちの行為を理解し受け入れ公表した上で、支持してくれた」には救われる思いがする。45名全員が、怪我もなく壮健で同じ境遇に置かれるよりはましだったか。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


政経ウザイ地よ(セイケイウザイチヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:GDPが伸びる。