まちゃつの徒然日記

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馬援

年老いても丈夫で元気なさまを表す故事成語に「矍鑠(かくしゃく)」がある。「高齢ながら矍鑠としている」などという。発言の主は、光武帝。57年、「漢委奴国王」の金印を倭の使者に授けてもいる。直後に亡くなったため、当時30歳の皇太子が第2代皇帝に即位し明帝となる。「矍鑠」と評されたのは、馬援。光武帝に仕えた武将の1人である。娘が明帝の妻(馬皇后)であるから、光武帝の信頼は相当厚かったはず。「女や子どもに看取られ寝台で最期を迎えるのは、願い下げ。戦場で見事に討ち死にし、馬の皮にくるまれて葬られるのが、男子の本懐」というのが、常日頃の言。62歳の時、辺境で反乱が発生。出陣を願い出る馬援。だが、高齢を心配する光武帝は許可を出さない。業を煮やした馬援は、
據鞍顧眄、以示可用。
鞍に拠(よ)りて顧眄(こべん)し、以(も)って用うべきを示す。
馬援は年老いた事実を打ち消すために、馬に飛び乗ると辺りをにらみ回し、まだまだ充分に働けるぞという意気を示す。
これには光武帝も笑って、「矍鑠たるかな、この爺や」と述べ、馬援が出陣するのを許さざるを得なかったという。因みに、数々の手柄を立てた馬援もこの出征で戦死。「中途採用」だった馬援は、最期まで「武人の鑑」を貫きたかったか。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『駅員良し(エキインヨシ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:見栄。