まちゃつの徒然日記

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かごしま近代文学館

R3とR10とが接続する交差点に位置する、県立博物館。白い3階建てだから目を引くに充分。大阪で言えば、R1とR2とが接続する桜橋に相当するのかも。かごしま近代文学館は、その北隣で且つ城山の東麓に位置している。熊本や鹿児島は、道路が碁盤目模様ではない。地図を持たない初めての来訪者には方向感覚が掴みにくい。城下町を建設する際の狙いもそこにあったのだから、致し方ない。冒頭のような説明になる所以である。司馬遼太郎記念館よりも展示は充実。大人300円の入館料も安い。1階には、5名の小説家、海音寺潮五郎林芙美子椋鳩十梅崎春生島尾敏雄の遺品や資料を常設展示。小学校時代の通知表(オール甲)や作文まであって、興味をそそられる。2階スペースの半分が鹿児島ゆかりの文学者(有島武郎、杉田久女、山口誓子など22名)の紹介。残りの半分が「向田邦子の世界」。父親が保険会社の支店長だった縁で、鹿児島で2年余を過ごす。遺品は、遺族による寄贈。作品のワンシーンを思い出し、近くにある旧居跡を訪ねることにした。8/12(金)、空調の効いた文学館を一歩出ると、照り返しが強烈。右に折れ南西へゆっくり進む。車は通るが、人通りは少ない。照国神社を右手に見て、北西に延びる小さな路地を幾つもやり過ごしながら歩くこと7,8分。ここら辺りかと思しきタイミングで、運良く不動産屋を見つけ、還暦過ぎの主人から助言を頂く。次の辻を北西に折れて50メートル上れば旧居跡、建物は残っておらず記念碑があるのみとのこと。礼を述べ、坂を上る。今風の都市型戸建ての並ぶ、南東の隅にそれはあった。小さな墓石型の記念碑には、花も供えられている。思い出したのは、急に降り出した雨の中、傘を持って駅まで父親を迎えに行くシーン。父親のせっかちな性格から、迎えを待ちきれずに雨の中を歩き出すであろうことを予測。街路灯のない暗闇の中、すれ違う人毎に「ムコウダトシオ! ムコウダトシオ!」と呟いたという。父親からは叱られたらしいが、機転の利く子どもというのはいつの世にもいるもの。世の中が進歩する所以である。休館日は、年末年始及び毎週火曜。駐車場(17台)は無料。満車なら、北東の黎明館駐車場を利用すればよい。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


押韻よ(オウインヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:元素記号の右肩に「+」を付けて示す。