まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

“The Sting”

英単語“con”には「人をだまして金をまきあげる」の意味がある。confidence(信頼)の略語に由来。“con play”がペテンの実行。標的から金をまきあげても、それに気付かれないのが完璧な“con play”。本日話題の映画『スティング』の題名は、その瞬間を表す語に由来。まちゃつ流に訳せば「仕留める」となるか。映画の舞台は、1936年9月のシカゴ。ギャングのボスDoyle Lonnegan(ロバート・ショウ)の命令で師匠を殺された、詐欺師Johnny Hooker(ロバート・レッドフォード)とHenry Gondorff(ポール・ニューマン)が仲間を糾合し、仇討ちに立ち上がる。ロネガンをペテンにかけ、首尾よく50万ドルの大金をまきあげるのに成功。ギャングのボスは、そのことに気付かないという娯楽作品。米国では犯罪喜劇に分類される、1973年のジョージ・ロイ・ヒル監督作品。作品賞など7部門でアカデミー賞を受賞した。詐欺師が登場するだけあって、映画の観客は何度もペテンにかけられる。強盗傷害のシーンから始まるのであるが、これが別な標的を罠にかける“con play”の始まりだと気付かされるのはちょっと後。この場面の分かりにくさが撮影賞を逃した理由か? あっと驚く最後の場面以外にも、列車内の賭博でのロネガンとゴンドーフとの化かし合い、ロレッタとの出会いと別れなど、どんでん返しが満載。お金を払って見ても後悔しない作品の1つである。レッドフォードが演じるHookerという語には「釣り上げる人」の意味があり、作品の内容を連想させる。ニューマンの演じるGondorffは、脚本の元になった書物“The Big Con”に登場する実在の詐欺師、Fred GondorffとCharley Gondorff兄弟に因んでいる。演出、カメラ、編集、みんな重要だけど、映画は脚本かなぁと実感する。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『花の種か(ハナノタネカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:見ることは出来るが、手には取れない。