「しなの」に遅れること５年。１９７８（昭和５３）年、新宮までの電化に伴い当時最新鋭の３８１系が阪和線・紀勢線に投入された。３３年前のこと。曲線区間の多い紀勢線を速度を落とさず走行出来る、振り子式の特急「くろしお」の登場である。それまでの車両と異なり、カーブでは車体が左右に振れる。乗るなら、酔い止め薬が必携と言われたもの。その３８１系が阪和線から消えるかも知れない。一番古い車両なら、製造後３８年が経過。新しいものもいつかは消える。一抹の寂しさを禁じ得ない。２０１２年７月から２８７系を投入予定だという。駅に前宣伝のポスターが掲示されている。まちゃつは、うれしさ半分心配半分といったところ。騒音がほんのちょっぴりでも減少するかも知れないのは、うれしい。自宅横を１日に５００本超通過する列車の中で、３８１系は最悪。普通鋼製（騒音調査に来宅したＪＲ西社員の話）のボディに低重心のためか、特にうるさい。「ステテコ捨てたか、ステテコ捨てたか！」と聞こえる走行音には、“Mind you own business!”とつぶやきたくもなる。他人事ながら心配な点は、２８７系に振り子が装備されていないこと。カーブではどうするの？ ご自慢の制御式振り子を装備した、軽合金ボディの新型特急を製造したいのだろうが、手元不如意なんだろうね。ＪＲ西さんも。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『ウソの藁（ウソノワラ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：他のことに心が奪われ…。
