まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

Blaise Pascal

紅葉狩りのニュースを耳にする。そろそろ台風シーズンは店じまいと願いたいが、油断は禁物。20日後の11/30(1990年)、和歌山県白浜町に上陸した台風28号の例もある。子どもの頃に慣れ親しんだ気圧の単位ミリバールが、hPa(ヘクトパスカル)に改められたのは1992年。「ヘクト」はギリシア語で「百」の意。パスカルは、フランスの哲学者・数学者・物理学者、ブレーズ・パスカル(1623年〜1662年)の名に因む。中学時代に学習したパスカルの原理、「密閉した静止流体は、その一部に受けた圧力を、増減なくすべての部分に伝達する」を思い出す方もおられよう。パワーショベルや自動車のブレーキ倍力装置など、油圧装置を持つ機械に応用されている。また、数学者としても傑出。パスカルの定理、確率論、サイクロイドの求積などに業績を残す。パスカル家の子どもは、姉ジルベルト、ブレーズ本人、妹ジャクリーヌの3人。3歳で母親アントアネットと死別。8歳の時、パリへ引っ越す。父親は再婚せず女中を雇い、自ら子ども達の教育に当たる。3人揃って非常に聡明だったためらしい。とりわけ、ブレーズは数学と科学にただならぬ才能を示し、わずか11歳で「振動体の発する音に関する論文」を仕上げるほど。父親は、ラテン語ギリシア語の学習に差し障りが出ることを心配。ブレーズが15歳になるまでは、それ以上の数学研究続行を禁止する。ところが、父親は、三角形の内角の和が2直角に等しいことを誰にも教わらずに証明しているのを偶然に発見してしまう。壁の表面にある石炭片を使用。ブレーズは12歳。ユークリッド幾何学を学ぶこと、及び自宅にやってくる著名な学者の話を静聴することの2点を許される。神様に好かれたからか、39歳で亡くなる。生涯独身だったという。死後出版された著書『パンセ』からパスカルのことばを紹介して、本日の日記を締めくくる。
「人間には2種類しかいない。1つは自己を罪人だと思っている義人である。もう1つは、自己を義人だと思っている罪人である」
「人間は天使でもなければ、獣でもない。しかし、不幸なことには、人間は天使のように行動しようと欲しながら、獣のように振る舞う」
「我々は常に現在にいたためしがない。来るのがとても待ち遠しくて、その歩みを早めさせようとするかのように未来を待ちこがれているか、あるいは、あまりに速やかに過ぎ去るので、その歩みを引き留めておこうとするかのように過去を呼び返している」


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『隣県つぶさん(リンケンツブサン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:モンテスキュー