まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

恩師、Pehda先生(234)

現在の大阪城天守閣は三代目。1931(昭和6)年、当時の関一市長の発案により鉄骨・鉄筋コンクリート製で再建される。満州事変から2ヵ月後のこと。建設費用150万円は市民の寄付。世界恐慌の荒波にも関わらず、わずか半年で集まったという。幕府が再建した二代目が焼失して260余年が経過。シンボル復活を願う市民の熱い思いが偲ばれる。同じく1931年、海の向こうのアメリカではペーダ先生推薦のサイレント映画“City Lights”(音楽のみトーキー)が公開された。先生は10歳。制作、脚本、監督、主演のチャーリー・チャップリンは42歳。制作期間2年8ヵ月。制作費150万ドル(300万円)は、天守閣2つ分に相当。もっとも、翌年から円は暴落(1ドル=5円)する。1932年の為替水準でいうと、制作費は750万円にも上る。1928年から映画のトーキー化が始まっているから、その流れに抗する作品でもある。失業者が溢れる中、市幹部による「平和と繁栄の記念碑」除幕シーンから映画は始まる。幕が外れ着飾った参列者が目にするのは、大理石の女性像に寝そべる浮浪者チャーリー。大勢に追いかけられた後は、新聞売り2人にいじめられる。不平等社会への憤り、弱者・貧者の悲哀が、出だしから全開。盲目の花売り娘に一目惚れした、チャーリー。金持ちだと勘違いされたのをきっかけに、働いて援助しようとするものの上手くいかない。ドタバタの後、入手した手術代千ドルを渡し握手すると、無実の罪で服役。出所後、目が見えるようになった娘と再会。路上の花売りから商店を構えるまでに出世した娘には、ボロをまとったチャーリーが手術代を工面した恩人とは分からない。施しに花と小銭を渡そうとして、チャーリーの手に触れた瞬間を英語で描写。“You?”she says,and he nods,asking,“You can see now?”She replies,“Yes,I can see now.”and holds his hand to her heart. エンディングが素晴らしい。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『星座、地形いう釣りよ(セイザチケイイウツリヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:国内総生産の増加率。