まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

石田梅岩

2010年晩秋、始発の淀屋橋なのにホームは溢れんばかりの混雑ぶり。確実に座るため、列車を1本見送る。が、どの特急も発車間際には身動きできない状態となる。紅葉狩りの時季、日曜の午前だと毎年のこと。気の毒なのは、京橋で特急を待つ乗客。ほとんど乗り込めないから、長蛇の列が解消することはない。次の急行でお出かけを…。頭上では三十代女子3人組の速射砲が往来。窓外に目をやる。三条で下車、二条城へ向かう途中で見つけたのが、車屋町通り。烏丸通りの1つ東の筋に当たり、本日話題の石田梅岩の講舎があった所である。梅岩は、江戸中期の人物で石門心学の祖。1865年〜1774年。心学というのは、一種の庶民教育。神道儒教、仏教を融合しその教旨を平易なことばで説く。梅岩45歳、車屋町御池上ルに所在する借家の2階で心学は産声をあげる。「上ル」は、京都独特。交差点から北に位置の意。「下ル」は、交差点から南に位置。「東入ル」「西入ル」も使われる。一時は、65ヵ国に149の講舎を所有するまでに成長したらしい。梅岩の通称は、勘平。亀岡市にある農家の次男として誕生。11歳から京都の呉服店へ丁稚奉公に出た苦労人。『都鄙(とひ)問答』『石田梅岩語録』などの著書がある。石門心学の凄さは、「右から左」で利益を上げるとして、とかく悪口を言われがちだった商人の営利活動を肯定したこと。「先も立ち、我も立つこと」「勤勉と倹約」を普及させようとした。何や、「自利利他」を説く、私立S風学園の理事長の話みたいやなぁ。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『良い治水合う(ヨイチスイアウ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:木曽川中流より水を引き…。