極端な冷夏に見舞われた１９９３年、国内の米の作況指数は７４を記録。国内需要に対し２６０万トンが不足する事態となる。政府は海外調達を決定。世界の米の年間取引量１２００万トンの２割を買い占める結果となり、日本の冷害が世界的な米価上昇をもたらしてしまう。そんな中、最初に支援を発表したのはタイ政府。タイ国内で需給が逼迫し、米価が高騰するリスクを負っての決断である。タイ国政府の好意にも関わらず、輸入されたタイ米の評判は散々。粘りけのあるジャポニカ米（短粒型）に対して、タイ米はインディカ米（長粒型）でパサパサしている。売れない。処分に困った業者（？）がトラックで山林に投棄する事件も発生。満足に米が食べられないタイ国民を嘆かせもした。日本国内では米価上昇だけにとどまらず、小売店から国産米がすべて消え失せてしまう事態が発生。農家や業者とのコネがあると、翌年まで国産米を食べ続けられたらしい。まちゃつはスーパーで入手可能な米しか食べなかったから、１年間をタイ米で暮らす。でも、ケチャップを加えたチキンライス、カレー、チャーハンなどはそこそこ旨かった。日本はコネの国なんやねぇ。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『ユウジと避寒、眠し（ユウジトヒカンネムシ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：１０年経てば大きな変化。
