まちゃつの徒然日記

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エディプス・コンプレックス

精神分析で知られるフロイトの提唱。男の子が無意識のうちに母親に愛着を持ち、自分と同性である父親に敵意を抱く傾向を指す。両親が離婚し母親に引き取られれば、より顕著となるか。順子夫人の著書に依れば、狐狸庵先生こと作家の遠藤周作(1923年3/27〜1996年9/29)も病膏肓に入る状態だったらしい。周作は、安田銀行に勤める父・常久と母・郁の次男として東京市巣鴨に生まれる。小学校の成績はほとんどが乙だが、作文は非常に上手だったという。6歳の時、初めて書いた作文「どじょう」が大連新聞に掲載される。ただ、兄が優秀なため、成人するまで劣等感にさいなまれる。兄は中学校を四修(本当は5年かかるところを飛び級)で一高に合格。東大法を卒業している! 1933(昭和8)年、両親が離婚。母と帰国し六甲小学校に転入。母親は、小林聖心女子学院で音楽教師として勤務。父親は、16歳年下の女性と再婚したという。旧制灘中学校に入学。狐狸庵先生の書物で目にしたが、灘中は戦前も優秀。もっとも、現在ほどではなかったらしい。最初は成績上位だったが、卒業間近にはABCD と学力別に4クラスある中でDの下位に位置したらしい。全然勉強しないからか、3浪し慶大仏文に入学。でも、ここでフランス文学と出合い、読書家に変身。学力コンプレックスを克服。小説家として大成し文化勲章まで受章するのであるが、エディプス克服には中年以降を待たねばならなかったという。華燭の典を挙げる方々に申し上げたい。離婚が子どもに及ぼす影響は、一生続くかもしれないということを。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『静養、悲惨(セイヨウヒサン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:『しらせ』