孔門の十哲(10人高弟)の1人に子貢がいる。言語で孔子(551年B.C.〜479年B.C.)に高評価される。地方に出かけた折、瓶に水を入れて作物に水をやる老人を見かける。今はつるべという機械があり、それを用いれば水汲みに難儀せずに済む旨、子貢はアドバイスをしたらしい。老人は、自分もそのことを知らない訳ではないが、ただ恥じて使わないのだと答えると次のように続けたという。
有機械者必有機事。有機事者必有機心。
機械ある者は、必ず機事あり。機事ある者は、必ず機心あり。
便利な機械が出来ると、それを用いる仕事が起こってくる。ところが、機械はからくりである。からくりに従事していると、いつとはなくからくりに振り回され、機心即ち投機心が起こってくる。機械の発達は喜ぶべきことだが、機械に振り回されては人間の心の不在を招くのだ。
振り込め詐欺、フィッシング詐欺、新手の犯罪はとどまるところを知らない。洞察力のある人物が25世紀も前にいたんやね。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『飛行したい(ヒコウシタイ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:雅子様。