暴風半径が３００キロメートルに及ぶ超大型台風。伊勢湾台風の別名である。１９５６年の本日午後６時頃、潮岬に上陸。上陸時点での気圧９２９hPaは、当時としては最強。５年後に来襲するNancy（第２室戸）台風の９２５hPaには及ばないが、現在でも歴代２番目の低さである。台風が紀伊半島を縦断する進路を取ったため、伊勢湾は危険半円に入り続ける。南からの暴風により押し寄せる大波に加え、気圧が低いため海面が吸い上げられる高潮が発生。飛島村、弥富市南部、港区南部、南区西部などでは、高潮は４メートルを超したという。これは標高での数字故、海抜０メートル以下の土地での波の高さは、５メートルに達したとも言われる。被害が拡大した原因の１つに数えられるのは、貯木場の材木流出。直径１メートル、長さ１０メートル、重量７，８トンのラワン材２０万トンが次々に家屋を破壊。死者・不明者数は５０９８名にも上った。死因の１／３は、流出した材木によるものという。湾岸自動車道など高速道路には、料金所以外に歩行者が避難できる階段等を設置すべきではないか。台風襲来時に大地震が起きないという保障はない。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『もしもし、我が碑なら如何に（モシモシワガヒナライカニ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：分別能力なし。
