まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

ニミッツ提督

昨日の戦艦『三笠』の続き。『ジョージ・ワシントン』『ロナルド・レーガン』などは、10万トンを超える世界最大の軍艦の名称である。巨艦には大統領の名が使用されるのが普通であるが、1番艦には『ニミッツ』の名が与えられている。ニミッツ提督に対する米国人の思い入れは、大統領にも劣らないという証しであろう。Chester William Nimitz(1885年2/24〜1966年2/20)は、テキサス州生まれの海軍元帥。ドイツ系アメリカ人である。第二次大戦中は、米太平洋艦隊司令長官にして連合軍の中部太平洋3軍最高司令官。日本人に馴染みのある、陸軍出身のマッカーサーからすると、ライバルだったか。米国4軍のライバル意識は尋常ではない。実際、1945年9/2に東京湾に浮かぶ戦艦ミズーリ上で行われた日本降伏文書の調印式では、マッカーサーを抑え合衆国全権の1人として署名をしている。話は更に遡って、1905年の日本海軍。日露戦争勝利に沸いている。士官候補生として横須賀に寄港したニミッツは、仲間5人と共に祝賀会に招かれ東郷平八郎とことばを交わしたらしい。潜水艦艦長を務めた後、潜水艦用ディーゼルエンジンの研究のためヨーロッパに派遣される。28歳でキャサリン・ヴァンス・フリーマンと結婚。第一次大戦前のこと。海軍工廠勤務の後、再び潜水艦畑を歩む。巡洋艦オーガスタ』艦長を務めた後48歳の時、東郷平八郎国葬に参列するため来日。53歳で少将。フランクリン・ルーズベルト大統領に評価され、真珠湾攻撃後に中将を飛ばして大将に就任している。戦後、平八郎に対する尊崇の念を公言。自らを「東郷の門人」と称す。昭和33年2月号『文藝春秋』に「三笠と私」を寄稿。見るに忍びないほど荒れ果てた『三笠』を復元するため、原稿料2万円を寄付。のみならず、米海軍に働きかけ、廃艦予定の揚陸艦をもらい受けスクラップ化。鉄くずの代金3千万円(!)を『三笠』復元の費用に充てている。こげな、アメリカ人もおっとぞ。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『無風、火を吐くよ(ムフウヒヲハクヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:危険な場合に臨む。