まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

戦艦『三笠』

海上自衛隊護衛艦が、イギリス製だったりイタリア製だったりはしない。メイドインジャパンに決まっている。製造元はM菱重工やIHIあたりか。『ひゅうが』『いせ』なら、排水量は1万4千トン。3機のヘリが同時に離着陸出来るらしい。通常はガスタービン2基でけちけち航海。が、いざという時には4基で航行。10万馬力の出力は30ノット(55.5キロ)超の速度を可能にするという。戦前なら、足の遅い駆逐艦並みの高速。報道されないが、震災の救援活動にも従事したのであろう。イギリスに遅れること140年。20世紀初頭の日本は、やっと産業革命に入ったばかり。日露戦争に備えるため、最新鋭の技術を持つ軍艦を建造したくても、夢のまた夢。残念ながら、買うしかない。日露戦争における連合艦隊の旗艦『三笠』は英国製、『日進』『春日』に至ってはイタリア製である。1902年イギリスで完成した『三笠』は、排水量1万5千トン、1万5千馬力、速力18ノット、30センチ砲4門などを装備。『ドレッド・ノート』以前に建造された戦艦としては、最高の性能を誇る。日本海海戦(1905年5/27)の圧倒的勝利もあって、“Admiral Togo”座乗の“Mikasa”といえば、世界の海軍関係者にあまねく知られることとなる。でも、おいくら?2千万円也!安い?とんでもない!1896年当時の国家予算は、2億5千万円。海軍の予算は3千8百万円。だが、翌年には7千6百万円にまで増加している。国家存亡の危機故、食う物も食わんと国民は辛抱したんやね。退役後、1926年から横須賀白浜海岸に固定保存される。『三笠』の受難が始まるのは、戦後のこと。ダンスホールやカフェへの改造は序の口。物資欠乏の折、誇りをなくした連中が、金属類は勿論のこと甲板のチーク材まで盗んでいく始末。しかし、かつての栄光に心を痛めるのは日本人だけではなかった。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『賄賂、積まれながら(ワイロツマレナガラ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:そこまで飲んじゃダメ。