調べてみると、１９５０（昭和２５）年１２／８付朝刊の見出し。新聞も随分と過激なタイトルを掲げるものである。国民へのインパクトが余程強かったとみえる。８年後、まちゃつが小学校に上がる前のこと。それまで白米１００％だった我が家のご飯に麦が少し入っているのに気付く。急に変わった理由を亡母に尋ねると、返ってきたのがこのことば。事実とは異なるが、発言の主とされたのは、後に首相（１９６０年〜１９６４年）となる池田勇人蔵相。前日の参議院予算委員会で、生産者米価の高騰について質問した社会党議員への答弁の中で「所得の少ない人は麦を多く食う。所得の多い人は米を食うというような、経済原則に沿った方へ持っていきたいのが私の念願」と発言。メディアにより勝手に短縮・誇張された上国民に伝わったというのが真相らしい。池田勇人元首相は、「吉田学校」の優等生にして宏池会の創始者。所得倍増政策を掲げ、高度経済成長に寄与。広島県竹原市出身。１８９９（明治３２）年１２／３〜１９６５（昭和４０）年８／１３。旧制忠海中学では、１年先輩に後にニッカウィスキーを創業する竹鶴政孝がいたという。第五高等学校、京都帝国大学法学部卒。１９２５（大正１５）年、大蔵省に入省。ここまでは順調。ところが、３０歳で難病の水疱症を発症。休職期間の２年でも治らずに退職。妻を亡くし闘病生活も５年に及んだ後、奇跡的に完治し復職。エリート集団の中で５年も遅れながら、官僚トップの事務次官に出世。退職後、衆議院議員当選１回目で大蔵大臣に抜擢されている。亡母がよく唱えた、池田元首相の発言録その２。「私はウソは申しません」これは、本人の発言そのままである。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：ひどすぎて手がつけられない。
