まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

日比谷焼打事件

1905(明治38)年の今日、東京で発生した大暴動。日比谷公園で開催された、ポーツマス条約締結反対の国民大会が発端。賠償金のないことに憤激した群衆が、警察署、政府系新聞社などを襲撃。翌日、戒厳令が出され鎮圧される。日本国政府に戦争継続能力のないことは伏せられ、連戦連勝のニュースだけを聞かされていた国民の怒りには共感できる面もある。将兵の犠牲があまりにも大きかったからである。靖国神社に祭られた戦死者数は、日清戦争時の7倍に近い。これだけでも耐え難いことだが、戦費調達のための重税が更に追い討ちをかける。明治6年発布の地租改正条例で3%とされた税率の変遷を辿る。「竹槍でどんと突き出す2分5厘」で知られるように、西南戦争を目前に控え一旦は2.5%に値下げされる。ところが、1889年に5年間の時限立法で3.3%(市街地は5%)に値上げされる。元の2.5%に戻るはずであった1994年には更に4.3%(市街地は8%)に税率アップ。翌1905年、またまた税率アップで5.5%(市街地は20%)という具合。これ以外にも、煙草や塩の専売開始による値上げ。新税の相続税が登場。既存の所得税、営業税も課税強化され、我慢に我慢を重ねてきた国民にとって、賠償金なしはとうてい受け入れられるものではなかったのだろう。小村寿太郎の快挙が理解されなくて当然か。情報は大切。さて、現代の日本人は、政府が公表する“information”だけでなく“intelligence”(裏情報)までも嗅ぎつけられるようになったのだろうか。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


イカの死因(イカノシイン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:知事が立ち上げた地域政党