まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

Voyager Program

地球より外側を回る火星・木星土星天王星海王星をまとめて外惑星と呼ぶ。外惑星の内、木・土・天・海の4惑星は形が大きく密度と自転周期が比較的小さい共通点を持つ。木星型惑星と呼ばれる所以である。これらの木星型4惑星は、1970年代の終わりから1980年代初めにかけて地球から狭い範囲に並んで見えることが前もって判明していた。海王星の公転周期は160年を超える。次の機会まで待つと2160年頃になってしまう。NASAは、この好機を逃したくなかったのであろう。重力アシスト航法を利用し、1つの探査機で複数の外惑星を次々に探査する計画(グランドツアー)を立案した。1970年頃のこと。1977年8月にはヴォイジャー2号が、9月にはヴォイジャー1号が相次いで打ち上げられる。後で打ち上げられる1号が最短コースを飛行し、先に木星に到達する。数字が逆転しているのはそのため。外惑星探査の目的は見事に成功。至近距離から鮮明な写真を次々に送信。土星以外にも環があることや地球からは見えない衛星を多数発見するなどの成果を上げる。中でも、海王星の衛星トリトンに大気が存在すること、木星の衛星イオが火山活動を行っていることの2大発見は白眉。グランドツアー終了後のヴォイジャーは、太陽の進行方向に向かい露払いの如く遙か先を別々に先導している。太陽系外を探査する第2の目的を帯びているからである。太陽に対する相対速度で、1号は秒速17キロメートル、2号は秒速15キロメートルと聞く。今日あたりは、太陽風の勢力圏外へ出るころか。1号の地球からの概算距離は117天文単位、2号が96天文単位。1天文単位は、地球・太陽間の距離(約1億5千万キロメートル)。両機は、もちろん人類が最も遠くへ飛ばした人工物である。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『審理表愉快(シンリヒョウユカイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:農林1号。