まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

恩師、Pehda先生(216)

本日も7/12日記で触れたMax Wilk著、“The Wit and Wisdom of Hollywood”『ハリウッドの才知と知恵』にお付き合い願いたい。マックス・ウィルクはイェール大学出身。著名なシナリオライター、ノンフィクション作家でもある。7/24付日記に登場した、David Selznickはコロンビア大学出身。名作を次々と世に送り出し、ハリウッドの黄金時代を築いた映画制作者の1人。父親もサイレント映画の監督。父親に関するエピソード。1917年頃であろうから、デイヴィッドは15歳。ニコライ二世一家は処刑され、返信は不可能。社会主義革命に対する、当時の国際世論の嫌悪感・恐怖感は、今日からは想像もつかないほど強烈。列強がシベリア出兵を行って革命に干渉しようとしたのを挙げるまでもない。ウィルクが伝えたかったのは、祖国に対する父セルズニクの一途な思いか。

「デイヴィッド・セルズニクの父親、ルイス・J・セルズニクは、途方もなく機知に富む人で多少やり繰り上手、その上大胆な興行師でもあった。ロシア革命で皇帝が倒されたというニュースがもたらされると、セルズニクは以下の電報をすぐに打つ。『私がまだ子どもでロシアにいた頃、貴殿の警察により私の家族はひどい仕打ちを受けた。しかしながら、もう恨みはない。今は失業中だろう。ニューヨークに来たいと言うなら、映画の中では上品な地位を演じることができる。年俸の心配に及ばず。我が犠牲に答えられたし。ご家族によろしく。敬具。ルイス・J・セルズニク』返事が返ってくることは一度もなかった」

David Selznick's father,Lewis J. Selznick,was an enormously resourceful and somewhat flamboyant showman. When news came that Czar of Russia had been overthrown by the Russian Revolution,Selznick fired off the following cable:WHEN I WAS A BOY IN RUSSIA YOUR POLICE TREATED MY PEOPLE VERY BADLY. HOWEVER NO HARD FEELINGS. HEAR YOU ARE NOW OUT OF WORK. IF YOU WILL COME TO NEW YORK CAN GIVE YOU FINE POSITION ACTING IN PICTURES. SALARY NO OBJECT. REPLY MY EXPENSE. REGARDS YOU AND FAMILY,LEWIS J. SELZNICK. No reply was ever received.


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『エコ言うんか?(エコイウンカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:地盤、看板、鞄を守る。