まちゃつの徒然日記

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新聞記事の面白さ(7)

日本で唯一の「高級紙」を自任するA日新聞。1994(平成6)年5/17付朝刊社会面「イラン人火葬事件」「大使館の書記官ら遺骨を引き取り」と題する記事から。何か変なところはないだろうか。因みにイスラム教では、死は一時の別れ。アラーの審判が下る時に蘇るとされる。死期が近づくとイマーム(導師)を呼び、コーランを唱えながら聖水を含ませる。死後は体を清めた後、薬液をかけ防腐処理。白布に包まれモスクへ運ばれる。棺に収められた後、コーランの書かれた布で覆われて告別式。墓地では頭をメッカに向け土葬される。

山梨県東八代郡石和町で死亡したイラン人男性(二三)を町当局が火葬にしたことにイラン大使館が抗議した事件で十六日、同大使館の書記官ら二人が石和町を訪れ、遺骨を引き取るとともに、甲府市内の火葬場などに足を運んで調査した。事件はイラン国内でも報道されるなど、波紋を広げているが、町役場は突然浮上した国際問題の対応に追われた。町役場ではこの日、担当の職員ら二人が、遺体をだびに付した甲府市の斎場や、男性が自殺を図ったとされる場所などへ大使館員を公用車で案内。三日以来、遺骨を保管していた石和町内にある寺で遺骨を受け取ると、東京の大使館まで送り届けた。大使館によると、遺骨は十九日にも空路イランへ運ばれ、遺族のもとへ届けられる予定という。大使館では、「遺体を焼いてしまったのは、あまりに性急。身元を確認するため、前もって連絡をしてほしかった。今後はこのようなことのないよう、各自治体で徹底してもらいたい」としている。この寺へは身元が分かった六日以降、イラン人らしき友人らが、何回も花や果物などを備えに来ていたいう。同町や甲府市のイラン人の間では、「彼が自殺をするはずはない。暴力団のトラブルにまきこまれたのでは」といったうわさになっている。

「備える」ではなく、「供える」だろうね。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『目下、擦り傷(メシタスリキズ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:大きな葛籠、小さな葛籠。