まちゃつの徒然日記

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道歌

道徳・訓戒を平易に垂れる短歌。明治以降は衰えるものの、心学が庶民に広く浸透した江戸時代に多く詠まれる。安土桃山時代千利休も茶道を説くのに道歌を多用しているから、室町以前にも詠まれていたのだろう。紙価の関係で記録されなかっただけかも。裏千家HPから利休道歌を一首紹介。
「その道に入らんと思ふ心こそ我が身ながらの師匠なりけれ」
いい表現だが、「初心忘るべからず」で済む気もする。他に目につく作品を挙げる。
「井戸掘りて今一尺で出る水を掘らずに出ずといふ人ぞうき」
「手習いは坂に車をおすごとし。油断をすればあとへもどるぞ」
「足ることを知るこそ人の宝船。もののかずかず積みおかずとも」
それぞれ「辛抱努力が肝心」「予習復習が重要」「身の程をわきまえよ」の方がいいかも。文明開化で合理性が求められ、窮屈な封建制が崩壊したこともあって、くどくどしい表現が疎まれたのかもしれない。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『国に参勤や(クニニサンキンヤ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:二人で肩を組み、足首を結び…。