自動車免許所得の際、「キープレフト」ということばを習う。通行レーンが２つ以上ある場合は、車両は左から１番目のレーンを走行。区分帯が１つの場合やセンターラインがない場合などは、道路の左寄りを通行するというもの。もちろん、追い越しを容易にし車両同士の接触や正面衝突を避けるためである。右側通行の国であれば、当然「キープライト」を遵守する。３３年前の今日、沖縄県が一夜で車両の右側通行を左側通行に改めた。ナナサンマル（７／３０）である。元々左側通行の沖縄だが、米軍占領後右側通行に改められる。本土へ復帰した１９７２年以降もそのままの状態が続き、１９７８年７／３０を迎える。２２時以降は緊急車両を除き通行禁止。翌朝６時から一斉に左側通行を実施した。あらかじめ左側通行用の信号機や道路標識を設置し、覆いを掛けておいたという。通行禁止の間に他府県から派遣された人員を動員。右側通行用の設備に覆いを掛け直す。周到な準備で設備面の問題はクリア。だが、メンタル面の対策には往生したという。「キープライト」に慣れた、プロドライバーほど厄介。習慣は恐ろしい。左側通行になっているのに、自車の位置取りが右寄りになってしまう。左側通行で「キープライト」を実行したため、接触や正面衝突の事故が多発。バスの運転手だと、直前まで左前部の運転席でハンドルを操作している。乗降口は車体の右側。つい右側のバス停に視線がいってしまい困ったらしい。馴染んだ習慣を改めるのは容易ではない。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『奇形人選（キケイジンセン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：政治は数、数は力、力は金。
