「３月９日」「卒業写真」「贈る言葉」「さくら」「My Graduation」「旅立ちの日に」「桜」などが人気なのだという。時季外れだが、卒業式に歌う曲名の話。小学校卒業時にまちゃつが歌ったのは「仰げば尊し」。男子で泣いている者は皆無。だが、女子では半数近くが泣く。２１世紀となり、候補にも挙がらないのは寂しい気もする。時代の流れなのだろう。ことばが難解なのも影響しているか。３行目の「いと疾し」を「おととし」の仲間ぐらいに考えている同級生もいた。まちゃつがたまたま「疾」の意味を知っていたのは、陸軍の四式戦闘機・疾風（はやて）をプラモデルで作った経験があったからである。でも、４行目の「め」については、ずっと「目」だと考えていた。「別れめ」ではなく、「分かれ目」である。中学校で「係り結び」（ぞ、なむ、や、か連体、こそ、已然形）を習っても、この歌を連想できない。本当の意味が分かるまでには、更に上級学校へ進むまで待たねばならない。
♪仰げば尊し我が師の恩
教えの庭にもはや幾とせ
思えばいと疾（と）しこの年月
今こそ別れめいざさらば
推量・意志を表す助動詞「む」の活用は、〇｜〇｜む｜む｜め｜〇。語数が短くて変だが、「こそ」の代わりに「ぞ」を使えば「今ぞ別れむ」となり「目」ではないことが自覚されたのである。とほほほほ。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『痒い、打てん（カユイウテン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：氷では摂氏零度。
