エジプト、ナイル川中流にあるロックフィルダム。高さ１１１メートル、基礎部分の幅９８０メートル、堤頂長３８３０メートル。日本有数のロックフィルダム、岐阜県御母衣（みぼろ）ダムの堤頂長が４０５メートルだから、その９倍を超す。大阪駅が起点なら北は東三国駅まで、南なら南海難波駅までの距離に相当！ ナイル川の氾濫防止と灌漑用水の確保を目指して１９６０年に工事を開始。旧ソ連の援助で１９７１年に完成。建設費は１０億米ドル。発電能力２１０万キロワットは、御母衣ダムの１０倍。貯水容量は１５７０億トンだが、満水になったことは一度もない。京セラドームを枡に見立てると１３万杯分、琵琶湖だと６杯分に相当する。洪水はなくなったものの、良いことずくめではない。土砂の流失が止まり、沿岸部では浸食が進む。また、灌漑による深刻な塩害が発生。耕作地を放棄せざるを得ない農民もいるという。６キロ下流にあるアスワンダムは、イギリスの援助により１９０２年に完成。ナセル大統領が旧ソ連から巨額の援助を引き出せたのは、東西冷戦のたまものか。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『司書つく印（シショツクイン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：先生が集まる。
