まちゃつの徒然日記

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水原秋桜子

有季定型・客観写生での花鳥諷詠が俳句、と主張する高浜虚子に師事。大学卒業後『ホトトギス』の中心メンバーとなる。満州事変が起きる1931(昭和6)年、主宰する雑誌『馬酔木(あしび)』で「主観」の大切さを主張。俳句界の大御所、虚子の「客観写生」を批判する。孤立も覚悟したらしいが、石田波郷、加藤邨楸、山口誓子らが加わり『ホトトギス』の対抗勢力となる。口語使用や自由律俳句の新興俳句には消極的。まちゃつはどちらかというと、秋桜子に軍配を上げたい。目についた作品を例に挙げる。
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
冬菊のまとふはおのがひかりのみ
「いそぐ」「まとふ」は擬人法。そんな風に見えるんだから、主観的なんだろうね。たもとを分かつことになった、虚子の作品も挙げてみよう。
遠山に日の当たりたる枯野かな
白牡丹といふといへども紅ほのか
歴史に残る作品故、どちらも素晴らしい。客観写生を極めてはりますなぁ。
水原秋桜子は、本名水原豊。産婦人科病院を経営する家庭に生まれる。東京出身で、一高を経て東京帝国大学医学部を卒業。産婦人科医師。昭和27年まで、天皇家のかかりつけ医を務めたという。米寿まで存命。長命である。1892(明治25)年10/9〜1981(昭和56)年7/17。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『右近さん期待(ウコンサンキタイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:三代将軍家光が始める。