まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

恩師、Pehda先生(211)

日露戦争後の1906年、イギリスでドレッドノートという戦艦が就役した。“dread”は(極度の)「恐怖」、“nought”は「無」だから、「恐れるもの無し」の意。全長160(130)メートル、全幅25(23)メートル、排水量2万2千(1万5千)トン、2万3千馬力の蒸気タービンエンジン(1万5千馬力の蒸気レシプロエンジン)で21(18)ノットの高速が出せた。( )内は比較のために記した、1902年就役の日本海軍旗艦三笠のデータ。ドレッドノートでは、砲手の判断で撃つのではなくブリッジから命令された方位・距離に同サイズの巨砲で一斉射撃を行う。上がった水柱を観測し距離を修正。格段に向上した命中精度を誇る。特筆すべきは、最高速が3ノット(5.5キロメートル)上回っている点。敵艦をどこまでも追跡し、不利ならいつでも振り切ることが可能である。正に無敵、恐れるもの無しである。ところで、ペーダ先生のことば癖に“Dreadful!”がある。“dreadful”には「恐ろしい」という意味もあるのだが、先生は「とても嫌だ」というニュアンスで使用なさった。「蒸し暑いのに窓を締め切ったままの車内、Dreadful!」「競輪、競馬、パチンコpeople、Dreadful!」「黄色い髪に黒い眉、Dreadful!」という具合。話は元に戻る。ド級戦艦の後は、超ド級戦艦、超超ド級戦艦と競争が続く。35年後の1941年、当時最新鋭の英戦艦プリンス・オブ・ウェールズが、マレー沖海戦日本海軍の航空戦力によりレパルスとともに撃沈され、戦艦よりも航空戦力が勝敗の鍵を握る時代へと移り変わっていく。先生が存命なら、兵器の進化についてどうおっしゃるだろう。“Dreadful!”か、それとも“That's the way the cookie crumbles.”か。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『黒い花壇(クロイカダン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:the sixth sense。