まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

日ノ御碕(2)

3/24、心ならずも世話をおかけしたYMさんをお誘いし20年ぶりに再訪。快晴で無風だが、270°の水平線には霞がかかる。夏季ほどには遠くまで見渡せない。それでも、20数キロ先に徳島県蒲生田岬や伊島の影。思わぬアクシデントに見舞われ、20年の変化にまごつくが、それらは後日に譲る。大半はつぼみだが、一輪二輪と咲き初めた桜に出会えたのは幸運。木曜日故に誰もいないだろうとの予想は外れる。高齢者のグループがバス2台で出現。弁当を広げ、賑やかである。旧灯台跡に虚子の句碑「妻長女三女……く千鳥」を発見し、読めない部分をあれこれ思案するまちゃつ。背後からYMさんの声。不明部分は、踊り字の「それぞれ」と行書の「啼」だという。なるほど「妻長女三女それぞれ啼く千鳥」かぁ。虚子は三高(現京大)に入学している。学部は異なるものの後輩が解読するのも何かの縁か、と妙に納得。高浜家は8人の子だくさん。日常のワンシーンと自然の海景がミックス。「それぞれ」で2つの世界が入れ替わるか。そうだとすると、エッシャーの騙し絵をことばの世界で見る思いがする。一句詠みたくなりますね、とYMさん。

三方を海に囲まれ日ノ御碕

と応じると、季語の欠落を指摘される。ごもっとも。日ノ御碕は旧三尾村に所在。「ミオ」なら「ヒノミサキ」に比べ3音の節約などと考えながら灯台から高台の資料館へと歩く。日高港、太平洋、紀伊水道をひとまとめに「三海」で済ませば春の季語が入るかな、と気付いたのはアメリカ村資料館に入ってからのこと。英語バージョンも作成したよ。

三海を
眼下に収め
三尾さくら

viewing the three seas
cherry blossoms in Mio
couldn't be better


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『釣りたいんか?(ツリタインカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:奥行き、厚みが感じられる。