まちゃつの徒然日記

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殉死

慶安4(1651)年の今日、三代将軍・徳川家光が48歳で亡くなっている。持病の頭痛を抱えていたが、闘病生活を送ることもなく急なことであったらしい。首相が亡くなっても自決する閣僚などいない現代から見れば奇異だが、側近で追い腹を切った者がいる。老中・阿部重次(53歳)、老中・堀田正盛(42歳)、鹿沼藩主・内田正信(38歳)の3名である。基本的人権に守られて当然の現代人。その頭で封建社会に生きた人々の矜持を想像するのは困難だが、ちょっと忖度してみよう。江戸時代の武士は、唯一の支配階級である。その総人口比を7%と仮定してみよう。士分で育てば、エリート意識のかたまりになったであろうことは想像に難くない。幕府の中枢にいれば、尚更である。生命以上に大切なもの(名誉)を守るためなら、自分の命を捨てることには恬淡としていなければならないのが武士。寺社奉行や老中になるなどの世俗的な名誉を守るためではなく、自ら心の中で決めた名誉のために自決したとは考えられないだろうか。独り将軍だけを旅立たせる訳にはいかなかったのである。常に主君にお仕えできる状態にあることこそが、彼らの美学だったのかもしれない。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『多分薄い(タブンウスイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:mixed fraction。