まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

USS Blue Ridge(3)

戦前の日本であれば、連合艦隊司令部は戦艦(長門や大和)内にあったという。水上艦艇、陸上部隊、航空部隊が一体となることが求められる大規模な揚陸作戦では、指揮命令系統の確保が重要度を増す。米軍は戦前から、司令部を戦闘艦内に置くのではなく、独立させて軍艦1隻に集約。揚陸指揮艦の誕生である。大戦中はその存在も秘密だったらしい。5/15(日)8時に起床。晴天の中9時半に南港へ向かう。5時間睡眠故少々眠いが、意気軒昂。10時前、全長194メートル、全幅33メートル、排水量1万9千トンの揚陸艦、ブルーリッジの中央真横に駐車。とは言っても、舷側までは直線で60メートルは離れている。見物に来た市民か、前後には14、5台の車列ができている。後部座席から丸めた模造紙を2枚取り出し、大型洗濯ばさみで門扉に取り付けにかかる。「あのう、何をするんですか?」背後から穏やかな声。振り向くと40代と思しき小柄な警官。気楽な勤務だからか、腹が出ている。掲示物の文面を見せ、震災支援に感謝の意を表明するのだ、と言ってもけげんな表情。(“appreciate”「感謝する」の意味が分からなかったからか? 聞けばいいのに! 何事でもそうだが、コンプレックスがあると聞けないものだ)などと思っていると、「ダメです、ダメです、他人の所有地なんだから」の声。いつの間に現れたか、今度は30代の私服。こちらも小柄だが、腹は出ていない。30分ほど掲示したらさっさと帰る旨話しても「ダメ」の一点張り。(此奴も英語コンプレックスか? それとも、事なかれ主義の権化か? トフコさんの危惧は、これだったか?)などと思案しつつ、「両手で模造紙を掲げてひらひらさせろってこと?」と言ってみるが、反応はない。仕方がないので、愛車の左側面に2枚とも掲示することにした。幸い粘着テープは持参している。“Friend in Need. Friend Indeed.”を助手席ドアに、“Many Thanks. We Japanese Do Appreciate it.”は後部ドアにそれぞれぴったり収まる。諦めた2人が警察車両に戻ったかと思うと、さにあらず。3人連れで3度目の登場。私服の上役か、50がらみのでっぷりが新加入。何も言うことができないからか、今度は少し離れたところで英文やらナンバープレートやらを控えている。「キモッ!」などと言うはずはないな、まちゃつ。“Disgusting! Post up my bills on the left sides of Pigs' Sparetires. Fuzzbrain!”と言ったりも当然しないよね。40分掲示した、肝心の効果は、思ったほどではない。船上から覗いてくれた米人2人を除いて、リアクションを示すのは通りかかる一般ピープルばかり。停車するか立ち止まるかして、ロゴや文字をガン見。例外の1人目は、小銃を肩にかけブルーリッジ甲板で警戒に当たる歩哨。右舷中央では立ち止まって、5分ほど掲示を注視。もう1人は、恐らく当直士官。ブリッジから右舷デッキに出て10分間眺めてくれた。まちゃつのパフォーマンスは、これにて終了。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『医師つかんで!(イシツカンデ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:酸、塩基、塩の類。