まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

『最後の授業』

感動的であるが、小学校国語教科書に載らなくなって四半世紀以上経つ。不採録の理由は、作者のアルフォンス・ドーデ(フランス人)により事実がねじ曲げられているとする主張に配慮したものらしい。物語の舞台は、独仏戦争(1870年〜1871年)後のアルザス・ロレーヌ地方。主人公のフランツ少年は、鞭で叩かれることもあって、フランス語やその老教師アメル先生のことが好きではない。ドイツの大勝に終わった戦争の結果、フランスは50億フランの賠償金とともにこの2州をドイツに割譲。ベルリンからの命令でアルザス・ロレーヌの学校でのフランス語教育は禁止されることになる。描かれるのは、最終日の午前中の授業。「ある民族が奴隷となっても、その国語を見捨てない限りは、その牢獄の鍵を握っているようなものだ」と説くアメル先生。母国語愛に目覚めたフランツは、先生から罰を受けたことも忘れ、フランス語を習得しようと真剣に授業を受ける。というようなストーリーだった。当時の2州で話されていた言語は、アルザス語。ドイツ語の一方言らしいから、批判の言にも一理ある。でも、母国語を失うまいと努力する主人公の情熱は、主題としては素晴らしい。欠点を補って余りある。復活させるべきであろう。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『友人叩く位置(ユウジンタタクイチ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:家賃が要る。