携帯の名義変更について質問しようと、霜月の晦日にDコモショップを訪れた。結論から言えば、登記簿謄本、免許証、名刺、それに手数料２１００円があればよいとのことである。でも、入口で店員からかけられたことばにはぎょっとした。「あのぅ、操作方法のことでしょうか？」と尋ねられたからである。打ち消して、契約内容に関することと返答。やれやれ、操作方法も分からないもうろく爺さんと思われたようだ。自尊心を傷つけられたが、白髪頭故仕方のないことか。順番を待っていると、現れたのは６０代と思しき男性。えんじ色のセーターに突っかけ草履、頭髪には櫛が通っていない。いきなり、「メールの打ち方が分からんのや！」と怒鳴った。最近機種変更でもした客か、店員は慌てて相談窓口に案内する。血眼は、脚を組んで椅子に座るとふんぞり返る。操作が出来ないのは機械のせいと言わんばかりの態度には唖然とした。冒頭の店員は、何度も経験したのであろう。同情していると昔のコマーシャルを思い出した。「サル、草履をもて！」と信長の命令。「それが人に物を頼む態度なの？」と切り返した秀吉（ガッツ石松：元世界ライト級チャンピオン）は、抜刀した主君をKOしてしまう。「部下に恵まれなかったら…」と続くのは、以前流されていた派遣会社SタッフサービスのテレビCM。「お客様第一主義」を笠に着た「信長」気取りの爺さん。調子に乗っていると、石松タイプの店員と鉢合わせしないとも限らない。ただの杞憂か。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『宿ドキン（ヤドドキン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：小正月の火祭り。
