まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

記録、4メートル

通知表で体育に5がついたことは、残念ながら一度もない。頑張っても4止まりに終わるのだが、次は5の評価がいただけるかなと淡い期待を持った体験の2回目。H高校3年の春、陸上競技棒高跳びをやることになった。体育教師としては言葉遣いの丁寧な、例のM井先生の担当。41年前でも陸上競技部は、グラスファイバー製のポールを使用している。だが、体育の授業で使用出来るのは本物の「竹」であった!佐々木小次郎ではないが、物干し竿で競うのである。みんなの気力がなえるのが分かった。現代風の表現なら、「テンション下がるーっ」というところか。情けないが、致し方ない。実際に使える物でしかプレーは出来ないのだ。ランニングと柔軟運動を済ませ、グラウンド東側の高鉄棒横に集合。着地点には貧乏学校のどこに隠してあったの、としか思えないくらい分厚いウレタン製のマットが敷かれている。落下の衝撃が大きいからであろう。地面にはポールを受けるコンクリートの溝(ボックス)が設えてある。最初は、跳んだ後の姿勢についての話。バランスを崩し背面方向に倒れそうになっても、マットに身を任せること。決して手をついてはならないという注意である。2年前の授業で骨折者が実際に出たからとのこと。ちょっと緊張感が走る。ポールを握る位置、握り方、ポールを持っての走り方、ボックスへの突っ込み方へと講義が続いた後、話がポイントへと差しかかった。「ボックスにポールを突っ込んだら、瞬発力プラス腹筋と腕力が必要です。棒高跳びは、『跳ぶ』というよりも腹筋と腕力で両足を出来るだけ高く『上げる』競技だと思ってください。上まで行ったら、体の向きを180度回転させ、走ってきた方向を見ながら着地します。くれぐれも手だけはつかないように。以上、練習開始!」4メートルほどの物干し竿を持つと、それぞれ思い思いに練習を開始した。気の早い連中は、走行を始めバーに引っ掛かり続けている。「跳ばないのか?」と、級友のNとかTとかが誘ってくるが、まちゃつは体をポールに引き付け下半身を引き上げるトレーニングに時間の半分以上を費やす。初めてトライした記録が3メートル85!結局、4メートルで終わったが、まちゃつに続く記録は3メートル40。断トツの優勝だったにも関わらず評価は4。評価5は、陸上部の部員に渡ったか。それにしても、時間が静止するかのようなバー越えの瞬間は忘れられない。

それでは、本日のシャッフルクイズ。

『雑務拝見(ザツムハイケン)』

今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:被告人が心待ちにする。