まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

西東三鬼(さいとう・さんき)

岡山県津山町(現津山市)生まれの俳人。本名は斎藤敬直。1900(明治33)年5/15〜1962(昭和37)年4/1。日本歯科医学専門学校卒。33歳の時、歯科医の傍ら俳句を始める。1940年から1943年にかけて京大俳句事件が起こり、俳人に対する弾圧が激しくなる。1940年8月、特高警察に検挙される。同11月、句作中止を条件に起訴猶予処分となる。まちゃつのお気に入りは、「ガバリと」の句。

塹壕に一つ認識票光る
算術の少年しのび泣けり夏
おそるべき君等の乳房夏来る
潜り出て鮎を得ざりし鵜の顔よ
秋の暮れ大魚の骨を海が引く
竹伐り置く唐招提寺の門前に
水枕ガバリと寒い海がある
中年や独語おどろく冬の坂

俳句に先だって川柳が弾圧を受けている。反戦的な内容だからであろう。3年前の1937(昭和12)年のこと。日中戦争が始まった年でもある。

手と足をもいだ丸太にしてかへし  鶴彬
射抜かれて笑って死ぬるまで馴らし 堤水叫坊

たとえ、為政者が気に入らなくとも、少数の反対意見もそれなりに尊重される世は極めて大切である。ご近所を見るまでもない。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『安い柱(ヤスイハシラ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:カレーライスに似ている?