まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

恩師、Pehda先生(187)

絶対主義という時代がある。封建制から資本主義的近代国家へ移行する過渡期に現れた政治形態で、ヨーロッパにおいて顕著。「私は国家と結婚している」の文言で知られる、エリザベス1世はその代表。ペーダ先生が16世紀後葉に高い関心をお持ちだったのは、絶対主義が好きだったからではない。エリザベス朝ルネサンス文学を代表するシェークスピア(1564年〜1616年)が活躍した時代だからである。一国を統治する政策の遂行面で見れば、有能な官僚を抱えた絶対主義は効率的だったのだろう。だが、君主に至上の権力を付与するから、地方自治や権力の分立が整った現代の視点からは及第点のつくシステムとは言えない。ところで、ヨーロッパの名門といえば、ハプスブルグ家。16世紀〜17世紀は特に強大。スペイン王も兼ねている。宗教改革の中、毛織物産業が興隆するオランダの独立を巡って新教国イギリスと旧教国スペインが対立。スペインのフィリップ2世は、イギリス上陸を目指し史上空前の大部隊、無敵艦隊(130隻、3万人)を派遣するが失敗。フランシス・ドレーク英仏海峡で完敗し、制海権を失う。江戸初期にかけて、先ず南蛮人(スペイン人・ポルトガル人)が極東・日本にやってきて、その後に紅毛人(イギリス人・オランダ人)が現れる所以である。無敵艦隊が敗れる1588年には、秀吉の刀狩令も出る。兵農分離のきっかけになるのだが、「以後やや安心の刀狩」と覚えたアル。世界史と日本史はつながっているねぇ。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ほとんど獣顔さ(ホトンドケモノカオサ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:どんなに慈悲深い人でも…。