政友会と憲政会（後の立憲民政党）のように、戦前の日本にも二大政党の時代があった。１９４０年、政党が解散し大政翼賛会が発足するまではの話である。政友会は、１９００（明治３３）年に憲政党を母胎とし伊藤博文が組織したのが始まり。第３代総裁時に党勢を拡大。陸海軍大臣・外務大臣以外のすべての閣僚を政友会で占め、初の本格的政党内閣を成立させたのが、本日話題の原敬。正二位！！大勲位（我が国最高の勲位。勲一等の上位）。１８５６（安政３）年３／１５〜１９２１（大正１０）年１１／４。盛岡藩家老の家に次男として生まれる。兵役の義務のない、戸主となるため分家したという。幼名は健次郎、号は逸山（一山）。号の逸山は、薩長出身者が朝敵だった東北諸藩出身者を馬鹿にして「白河以北、一山百文」と嘲笑ったことに対する敵愾心に由来。外務大臣、大阪毎日新聞社長、政友会創立に参加、衆議院議員、首相を歴任。爵位授与を固辞していたため「平民宰相」と呼ばれる。６５歳でなくなったのは、東京駅丸の内南口で当時１８歳の右翼少年に刺殺されたから。鉄道網の整備、大学・高等学校の新設など、交通・教育の拡充に力を振るう。だが、野党の主張する普通選挙には時期尚早として冷淡な態度を取る。直接国税の納入額を１０円から３円に引き下げるだけで充分と考えていたという。実現すべきテーマに順番を付けるのが政治。言論でやって貰いたいねぇ。１５５年前の今日、原敬が誕生している。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『逮捕するん？（タイホスルン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：白地に黒の斑。
