まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

『坂の上の雲』

二十歳の頃に読んだ『竜馬がゆく』がきっかけで、司馬作品にのめり込んだ時期がある。本日話題の作品もその1つ。単行本ではなく文庫本を購入したのは、通勤電車の中で読むのに都合が良かったからである。文春文庫で全8巻。NHK制作のスペシャルドラマにも使用された、冒頭部分をちょっと。「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。その列島の中の一つが四国であり、四国は、讃岐、阿波、土佐、伊予に分かれている。伊予の首邑は松山。城は、松山城という。城下の人口は士族をふくめて三万…」国際公法を遵守し、ヨーロッパの強大な国々に追いつこうと懸命だった、明治期のピュアな日本人を描いている。作品のテーマからは外れるが、全艦砲一点集中攻撃実現のため、バルチック艦隊の艦名をあだ名にし、兵卒にまで覚えさせた士官の努力は素晴らしい。ロシア兵より識字率が高かった故に可能だったか。「ウラジミール・アリョール」は「蟻寄る」、「ボロヂノ」は「ボロ出る」、「イズムルーゾ」は「水漏るぞ」という具合である。「アレクサンドル3世」の「呆れ三太」、「ドミナール・ドンスコイ」の「ごみ取り権助」になると、M-1グランプリクラス。水兵の士気はさぞかし上がったことであろう。あと9ヵ月待てば、NHKスペシャルドラマの方も全13回の残り4回分が放送される。キャストが豪華であり、楽しみである。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ここより運針(ココヨリウンシン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:宮崎がそのメッカであった時代がある。