まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

『木に学べ』

法隆寺金堂を解体修理し、法輪寺三重塔、薬師寺金堂、同西塔を再建。最後の宮大工棟梁と呼ばれた西岡常一の著書(小学館)である。法隆寺の真価は単に古さにあるのではないと説き、飛鳥時代の匠の技が如何に素晴らしいかを力説する。「棟梁の仕事は、木の癖を見抜いてそれを適材適所に使うこと」「ヒノキには、生育した場所の土質、腐植土の多少、地下水の流れの高低、育ちが斜面か平地か、日当たりの良し悪し、風向きなどによって個性がある。土壌が最適で日当たりの良い南面に育ったヒノキばかりではない。左にねじれたり右にねじれたりする癖をもつものもいる。そんなヒノキをうまく抱きあわせて組み上げていかなければならない。1300年前の飛鳥時代の大工は偉い。ヒノキの癖を見抜いて伽藍を組み上げているから」ハッとさせられる文言も多い。「樹齢二千年の正しいヒノキは、二千年相応の葉の色をしている。葉の色が渋いものが、中は詰まっている。二千年の樹齢がありながら、若々しい葉の色をしているのはダメ。中が空洞に決まっている」まちゃつが頭髪を染めない理由である。関西弁の話し言葉で書かれており、他地方の人たちには多少読みづらい面がある。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『当たりがまともや(アタリガマトモヤ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:松下村塾に学び、近代陸軍を創設。