まちゃつの徒然日記

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Navajo(ナバホ)

アリゾナ州と聞いてTombstone(トゥームストン)という町を思い起こす人は、かなりの西部劇ファンだろう。1881(明治14)年に保安官ワイアット・アープがクラントン一家とOK牧場の決闘を演じた場所だからだ。現在では人口1500人の小さな町に過ぎないが、観光客は年間に10万人単位で来るらしい。富士山並みである。現在のアリゾナ州は2つの顔を持つ。1つは鉱業。銅の生産は全米No.1で金や銀の採掘も盛ん。もう1つはハイテク産業である。サンベルトの一角をなし、GEやIBMが進出。人口増加が著しく白人の占める割合は8割と高率。人口比5%を占めるインディアンは、全米でも有数だという。州の北端、ユタ州との境にMt. Nvajo(3166メートル)がある。南西に100キロメートル進めばグランドキャニオンに到達。ナバホ族に因む名だ。ナバホ語は、アメリカ合衆国以北のインディアン語の中では話者数が最大。15万人が母語として使用していると聞く。あまり知られていないが、第2次大戦中太平洋戦線で米軍の暗号として用いられてもいる。ナバホ族からは400名が“code talker”として、サイパン、グアム、硫黄島、沖縄島に従軍。“code talker”とは、盗聴される恐れが高い無線交信で偵察情報や命令を伝達する際に英語を使用せずに、インディアンの部族語に翻訳する役割を担っていた兵士である。先ず、伝達すべき英単語をそれと同じ文字で始まる別の英単語に置き換える。更に、それをナバホ語に翻訳して暗号化し通信するというもの。暗号を解読しても、一旦意味を変えられた英単語を翻訳したナバホ語しか出てこない! 残念ながら英語すらきちんと勉強していない日本軍に解読は不可能であっただろう。一方、日本海軍の暗号は米国側に解読され、前線を視察した連合艦隊司令長官ブーゲンビル島上空で撃墜され落命している。日本は物量だけではなく、情報戦でも負けていた!


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『墓園通行(ボエンツウコウ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:なにわ筋で東西に分断されている。