まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

田原坂(たばるざか)

九州では、「原」を「はら」ではなく「はる」と読む傾向がある。福岡県筑紫野市には原田(はるだ)という地名がある。また、航空自衛隊基地のある宮崎県新田原は「Newたばる」ならぬ「にゅうたばる」。日本語の中に英語が紛れ込んでいる錯覚に陥る。本日話題の田原坂は、熊本県植木市に所在。標高差60メートル、幅3メートル程、距離は1.5キロメートル。熊本城の北西約15キロメートルに位置。当時は、熊本に重火器を運び入れることの出来る唯一の道であった。西南戦争の激戦地となり、ここだけで官軍・薩軍合わせて1万余名が戦死したという。戦闘が行われた期間は、1887(明治10)年3/4から連続17昼夜。両軍合わせて1日平均600名が命を落とした勘定になる。それもそのはず、1日に行き交う銃弾は32万発。古老の話では、現在でも「空中かち合い弾」が畑の中から見つかることがあるとのこと。凄惨を極めたのは、雨中の白兵戦。貧しい農家の次男三男で組織された政府軍兵士の弱点をつくため、薩軍は抜刀斬り込み攻撃を敢行。示現流の使い手揃いである。政府軍末端の兵士が恐慌を来したとしても不思議ではない。明治政府は、旧幕臣の侍を中心に急遽抜刀隊を組織し薩軍に対抗。結局は、田原坂を攻略することに成功する。今日は、熊本民謡で締めくくる。

♪雨は降る降る 人馬は濡れる
越すに越されぬ田原坂
 右手(めて)に血刀 左手(ゆんで)に手綱
馬上ゆたかな美少年


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『小屋にも行くん?(コヤニモイクン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:サトイモ科の多年生作物。