まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

A Part-time Instructor in English

インドのヴァルナ制度ではないが、大学の先生にも階層がある。まちゃつが通っていた頃なら、教授、準教授(当時は助教授)、助手、専任講師、非常勤講師などだ。教授を頂点にピラミッド型の人員配置であり、非常勤講師(part-time instructors)の数が一番多い。大学の教授も他校でアルバイトをする。だから、非常勤講師が常に無能だとは限らないものの、学生は先生の肩書きなどより、単位を取りやすい先生か否かの方により関心を払っていた。4年間でA(優)が30を超えていれば、一流企業に就職できるからである。当然、鬼(単位取得が難しい先生)よりも仏(誰にでも単位をくれる先生)が好まれた。名前も覚えていないが、一般教養科目「英語」にやたら厳しい講師がいた。確か、S.Y.Hayakawaの『一般意味論』を解釈していくのであるが、全員が予習していないと不機嫌になる。怒鳴られる学生もいたから、30人クラスに4〜5名しかいない女子学生などはかなり緊張していた。その鬼講師から夏休みの宿題が出た。自由作文で語数が400か500程度に決められているものだった。講師の実力を見るために、まちゃつは課題にちょいと細工を施した。2人の往復書簡形式のレポートを作成。ペーダ先生とやり取りした手紙の文言を使用したのである。添削されて戻ってきたレポートは、訂正の赤い文字のオンパレード。だが、訂正されていたのは決まってペーダ先生がお書きになった部分をまちゃつが課題に使用した部分であり、まちゃつ自身の書いた下手くそな英文はほとんど訂正されていなかった。ペーダ先生は、当時53歳。戦後、日本の大学教授となった最初のアメリカ人。神戸女学院大教授。その英文を真っ赤っかに訂正してしまう日本人非常勤講師は、何者か。因みにその講師のまちゃつに対する評価は96点。恩も恨みもないが、教養あるネイティブ・スピーカーの作文を訂正できる彼の英語力は、何に基づいていたのだろうか。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『雪、買う気か?(ユキカウキカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:大手家電メーカーSは、連続8日間。